考え甘過ぎ!!

先週に我等がパシフィック・リーグが開幕し、本日からはセントラル・リーグも開幕しますが、ちょっとその関係の話を。



先日行われたプロ野球実行委員会の席上で、東北楽天ゴールデンイーグルスから「戦力補強に協力してほしい」と他の11球団へ異例の要請がありました(詳しくはこちらこちらこちらこちらを御覧下さい)。

実際、ゴールデンイーグルスは開幕戦こそ勝利しましたが、その後は4連敗。

しかも2戦目は26-0というとんでもないスコアだったので、補強が必要なのはわかります。



ですが、こういう状況になる可能性があることは、最初のオリックスとの不公平な分配ドラフトの段階から予想がついたはずです。

それなら、何故その段階からもっと強く他球団や機構側にエクスパンションドラフトの実施を働きかけなかったのでしょうか?

エクスパンションドラフトを行っていたとしても、普通新規参入する球団はドアマット(一番最初に踏まれる=弱い)になるのが普通です。


それに、球団自体が選手の年俸総額に制限を設けているのはいいのですが、そのために有力な外国人やFA選手の獲得に歯止めをかけています。

球団経営で黒字を出すためには支出を抑えなければいけませんが、肝心の選手への支出を抑えてしまえば戦力が確保できず順位が上がらない→チームの人気が上がらない→収入が減る、というスパイラルに陥る可能性が高くなります。

ま、近年の野球選手の年俸は高騰する一方ですから、「ある程度抑えたい」という考えもわかりますが、それならばもっと他球団と歩調を合わせないと自球団だけでは戦力が逃げていくだけになります。



だからこそ、開幕してすぐのこの時期に上記のようなことを発言するのではなく、これからどれだけの期間をかけて球団を強化していくのか、という視点で考えるべきだと思います。

その強化していく途上で、日本球界全体で選手年俸の見直し等をしていけるよう他球団にも持ちかけていくことの方が、球団経営を成功さすためには必要ではないでしょうか?



細かいところでは、愛知万博と同じように「弁当持込禁止」とかして球場内の売店売上を伸ばすような考えではなく、一番大きな収入源であるファンを増やし球場に再び来たいと思ってもらえるようにするとかね。

短期的に収入を増やすのではなく、長期的視野で考えることの方が大切ですよ。

球団経営というのはビジネスですが、スポーツ文化を広めて根付かせてこそ市場が開拓されるわけですからね。