今年も始まるなぁ

明日、3月27日からいよいよパシフィック・リーグの2004年シーズンが始まるわけですが、
自分なりの各チームの注目点でも書いておこうかと思います。

投手陣は数年前からは想像できないほど先発が充実していますが、中継ぎと抑えに多少の不安があります。
打線は小久保と村松が抜けましたが、井口・松中・城島・バルデス100打点カルテットは強力です。
不安点としては、和田が開幕に間に合わず昨年の最多勝投手斉藤の調子が上がっていないため、
序盤に投打が噛みあわず勝てるゲームを落としてしまうと、小久保を無償トレードしたことがチームの士気にどのような影響を与えるかが懸念されます。
ただ、総合力ではこのチームが一番だと思います。

投手陣は松坂や豊田といった日本球界を代表する投手がそろっていますが、これまで投手陣を引っ張ってきた西口・石井貴・森といったベテランが開幕に間に合いません。
その穴を埋めなければいけない若手もイマイチですので、かなり苦しい状況になると思います。
投手陣の不調は、明らかに昨年引退した伊東監督の後継者が育っていない影響です。
野手陣も松井稼頭央が抜け頼りのカブレラも右手首骨折により夏前まで出場できないために、数年前の貧打線に逆戻りしそうです。
今年の注目としては、1982年から続いたAクラスを確保できるかどうかだと思います。
投打が両方とも世代交代に入ってきているので、かなり厳しいと思いますけどね。

今まで完璧な打高投低のチームだったのですが、昨年リーグ2位の防御率だったように投手陣は整備されつつあります。
エース岩隈を中心とした投手陣は、若手も伸びてきていますし抑えも問題ないでしょう。
問題はローズが抜けた打線です。
ローズが抜けただけでも痛いのに、吉岡もアキレス腱断裂で今シーズン絶望ですから、中村紀にかかる負担は大きいです。
今年は「いてまえ」ではなく、投手が最小失点に抑えて勝つ野球を目指していかないとかなり厳しい戦いになると思います。

1995年に2位に導いたボビー・バレンタイン監督が戻ってきて、チームの士気はすごくいい状態です。
投手陣は毎年いいのですが、今年は小宮山が復帰しジョニーも戻ってきますから、精神的にも向上されるでしょう。
このチームは、8回までリードしておけば最終回は守護神・小林雅英が締めてくれますし。
打線は、韓国から李・アメリカからベニー・フランコを獲得しましたし、バレンタイン監督の方針で
積極的に先の塁を狙っていくようですから、昨年より得点力は上がるのではないかと思います。
あと、なんといってもこのチームにはスター・初芝様がいますしね(笑)。
このチームと次のチームが、今年のパ・リーグの台風の目になると思います。

本拠地移転1年目、そして新庄の加入によってオフシーズン注目の的でしたが、戦力的にも楽しみです。
投手陣はミラバル・金村といった毎年安定してる投手が数人いますが、残りの先発陣が不安です。
正田・岩本や移籍組の入来がローテーションで活躍してくれないと、厳しくなりそうです。
打撃陣は、小笠原を中心とした打線は以前の「ビッグバン」ほどではないにしろ怖い打線でしょう。
メジャーを経て新加入の新庄も、タイガース時代よりも率があがりそうですし。
新庄の加入によって、外野守備が強化されたのも大きいですね。
北海道に移りマスコミ・ファンの注目が集まる今年に賭けている雰囲気は、他の5チームよりも何かしてくれそうで楽しみです。
投手陣が踏ん張ればかなりいいところまで行くと思います。

2年連続最下位、年間最多失点、最低防御率etc.いい話題が無かったチームですが、ライオンズから伊原監督を迎えて再建の年となります。
投手陣はオープン戦を見る限り、全体的に調整不足です。
具と新加入のムーアが引っ張っていかないと今年も防御率は下位に沈んでしまいそうです。
打線も厳しいですね。
ホークスから村松が加入しましたが、どうしても迫力に欠けます。
大砲がいないのならそういう戦い方をすればいいのですが、イマイチ伊原さんの考えが浸透しきっていないようです。
今年は最下位脱出が目標になるでしょう。
今年も最下位だと、イチローを超えた男:塩谷はタイガース時代を合わせて7年連続最下位になっちゃいますしね。


と、ざっとですがこんな感じ。
今年は、これまでの「3強3弱」の差が縮まっていますからホントに面白いシーズンになるはずです。
それにプレーオフ制を導入しましたから、終盤になっても消化試合が少なくなりますしね。


今までパ・リーグに興味を持っていなかった皆さんも、是非とも今年からパ・リーグを見てください。
野球が好きなら見て損はしませんよ。