ドラフトエントリー

NFLのドラフトの基本ルールとして、“3 year draft rule”(ドラフト資格を希望するカレッジフットボール選手は、少なくともその選手が高校を卒業してから3シーズンを経過していなければならない。)というものがあります。
このルールは、フットボールは大学での競技があるからこそプロがあるという尊敬の念と、
プロでのプレイに耐えれるだけの肉体及び精神を養う準備期間という意味合いがあります。
このルールも1990年に変更されたもので、それ以前は基本的に大学でのプレイ期間(4シーズン)を終えなければドラフト資格が与えられませんでした。
しかし、今年とある選手がより早い段階でドラフト資格を得られるようにと裁判を起こし、その訴えが認められました。
(“3 year draft rule”は独占禁止法違反との判断)


プロに入って早くお金を稼ぎたいと思う選手側にとってはいい判決かもしれませんが、
自分達のような観る側にとってはこの判決はいただけませんね。
NFLのプレイは全てにおいてハイレベルです。
そこにまだ体が完成していない選手が入って満足いくプレイができるとは思えませんし、
そんな選手が増えるとプレイの質が落ちて見ていても面白くなくなるからです。


確かに、フットボールは怪我をしやすい競技で選手寿命が極端に短い競技です(RB<ランニングバック>だと平均2.57年)。
だけど、上記の制限があるからこそ素晴しいプレイや試合が観れるわけですし、だからこそ今全米No.1のスポーツになっているわけですから、
できればこの選手がドラフトにエントリーしてきたとしても、あまり上位で指名しないでほしいですね。
そうすれば、2シーズンでのアーリーエントリーはあまり意味がないとなって、質が保たれますから。